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ご挨拶

大会長 笠原一規

医療法人社団 青葉会 理事長

  2020年3月11日に新型コロナウイルス感染症をパンデミックと発表して以来、世界は急速に変わり始めました。日常生活を始め、政治や経済、スポーツや文化だけでなく、医療にも大きな影響を与え、我々はこの急激な社会変化を2年以上に渡り対応を迫られてきました。そしてその中においても、感染対策に万全を期し、疾病の発見、治療、そして健康の維持、増進という社会的な使命を果たすべく、歯科界が尽力されていることに、心から敬意を表します。
   さて、この度2023年6月10日(土)から11日(日)までの2日間にわたり、『定期管理型予防歯科医院の作り方 第3回 シンポジウム』が沖縄県(沖縄コンベンションセンター 宜野湾市)で開催される運びとなりました。前回大会から14年振りの開催となります。第1回は2006年日本教育会館にて、第2回は2009年神戸国際会議場にて行われ、大盛況のうちに終わることが出来ました。全国の歯科医院から、「定期管理型予防歯科とは何か、そしてその一歩はどこから始めたら良いのか」や「最初はわかりにくく始めづらいことも、このシンポジウムを境に始められた」などの声を多くいただきました。
   今開催では、メインテーマとして「重症化予防が求められる時代の定期管理とは〜目指せ“か強診”」を掲げています。「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)」は2016年の診療報酬改正において導入されました。その基準を満たすには様々なハードルがありますが、現在全国10000施設以上が“か強診”として届出されております。一方、外来環境体制加算の届出34000施設のおよそ6割が未だ“か強診”に進めておらず、国が推進する“かかりつけ医”にブレーキがかかっているようです。団塊の世代が後期高齢者となり、今後益々医療費が増えていく中、少しでも長く健康でいるために我々歯科医療機関の更なる頑張りが求められているのです。
   本シンポジウムの特別講演、テーマセッション、ランチョンセミナーにおいて、様々な角度からの見解が発表され、そして、参加者との活発な討論が行われることで、今後の定期管理型歯科医院の進むべき道筋を考え、確実な一歩につながることを心より願っています。
   最後に重ねてでありますが、本シンポジウムの開催に際し、多くの皆様方にご支援を賜りましたことを心から感謝申し上げ、定期管理が予防歯科医院の作り方 第3回 シンポジウムの成功、予防管理型歯科医院の発展を祈念してご挨拶とさせていただきます。
2022年8月吉日