中野 崇(医療法人 Bright Beans)

“か強診”サミット

豊橋キッズデンタルクリニック

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Profile

中野 崇(なかの たかし)昭和46年1月20日 愛知県豊橋市生まれ 男性
医療法人 Bright Beans 理事長
豊橋キッズデンタルクリニック
経歴
1995年 愛知学院大学歯学部卒業
1999年 愛知学院大学歯学部大学院歯学研究科(小児歯科学専攻)修了
2002年 愛知学院大学在外研究員
                 (英国 リーズ大学客員研究員 2003年まで)
2014年 豊橋キッズデンタルクリニック開業
                      愛知学院大学歯学部小児歯科学講座非常勤講師
                      豊橋歯科衛生専門学校非常勤講師
                      全国小児歯科開業医会 理事
2016年 日本小児歯科学会 代議員
2018年 医療法人 Bright Beans 理事長
2022年 朝日大学歯学部小児歯科学講座 非常勤教員
                      日本小児口腔発達学会 理事
                      日本フェイシャルオーソトロピクス研究会 役員
                      名古屋臨床小児歯科研究会 副会長
        趣味はイラストを描くことで、待合室には高校生と大学生の時に書いたイラストが飾ってあり、私が書いた絵だとお話しすると皆さんに驚かれます!因みに学生時代の彼女にプレゼントした絵も飾ってあります。なぜ医院にあるのか・・・。秘密は講演でお話しますね。
       高校生活では勉強に対する苦手意識が強かったのですが、父の強い勧めにより、歯学部合格後は、目的意識を持つことを知りました、その後、博士号取得を得て、イギリス留学を家族としました。英語の苦手意識はそのままです(笑)。
       環境設定について、子ども専門の医院ですから、待合や診療室の色合いにも気を使いました。医院の明るい配色は、高校生時代のイラストの趣味が生かされていて元気が出ます!
資格
日本小児歯科学会 専門医・指導医
日本障害者歯科学会 認定医
【所属学会】
日本小児歯科学会
日本小児口腔発達学会
日本障害者歯科学会
日本摂食嚥下リハビリテーション学会
日本睡眠歯科学会
日本フェイシャルオーソトロピクス研究会
長崎バイオブロック研究会
愛知学院大学歯学会
成育歯科医療研究会
【書 籍】(分筆含む)
・新進気鋭の小児歯科医, 小児歯科に架ける夢を語る, 小児歯科臨床1月号, 東京臨床出版(東京) 2010.
・小児歯科は成育医療へ, デンタルダイアモンド春季増刊号, デンタルダイアモンド(東京)2011.
・小児科医が知っておきたい歯科・口腔のケアと対応, 小児科診療, 7月号, 診断と治療社(東京)2011.
・子どもの歯に強くなる本, クインテッセンス出版(東京)2012.
・乳歯列期における外傷歯の診断と治療 第2版, 治療法の実際,クインテッセンス出版(東京)2013.
・口唇口蓋裂 Q&A 140, 医歯薬出版(東京)2015.
・創造とその表現について, JSPP会員によるリレーエッセイ, 東京臨床出版(東京), 小児歯科臨床10月号, 2015.
・子どもの“みかた”まるわかりブック, デンタルハイジーン別冊, 医歯薬出版(東京)2017.
・歯科医院スマート化ガイドブック 2nd, kira books(神奈川)2017.
・第56回 日本小児歯科学会大会, ② 過蓋咬合の保育的・成育的アプローチ, 小児歯科臨床 2018年11月号 東京臨床出版(東京)2018.
・第57回 日本小児歯科学会大会, ② 顔面の成長に焦点を当てたBiobloc療法を成長期に行う意義, 小児歯科臨床 2019年12月号, 東京臨床出版(東京)2019.
・いつ、なにをやる?ライフステージで考える小児期の口腔管理, the Quintessence. Vol.41. クインテッセンス出版株式会社(東京)2022.
        大学在職中は講演依頼が多かったので、教授からは、中野先生!文書として医局に記録の残る書籍の執筆もしなさい!っと、練習を沢山させていただきました(汗)。形式に沿った論文作成の勉強も楽しいのですが、私は自由記載で、ゆとりのある商業誌が好みです。

演題名:乳幼児の健康を考えた全身と口の発達支援ってなんだろう?

歯科医院は健康な状態で、定期的な検診のために子どもが訪れることのできる医療機関である。当院ではこの利点を生かし、乳幼児の健康発達を考えて、歯科専門家ができる全身と繋がる口腔保健について、その診療体系を模索している。

院長である私は、大学在職中に、口腔疾患の予防について関心を持ち、う蝕の原因とその予防方法について研究していた。臨床では不正咬合の成り立ちに興味を持ち、自ら作成したアンケートを用いて要因分析を行い、摂食機能の未発達と歯列・咬合の不全は関連が深いことに気が付いた。

さらに開業後、「口中心」で改善策を考えるのではなく、子どもを発達経過にある一人の人間として、関わる環境要因とともに診察することの重要性を学んだ。
子どもや、その背後にある環境を多面的、俯瞰的に見られるようになるにつれ、家庭での仕上げ磨きや、歯科適応の困難さは、刺激を受け入れやすい身体づくりができていない事、姿勢変化への順応性の欠如、心理的不安定さによる慣れない環境への過剰反応と呼吸調整の不全、それらによるラポールの形成困難が要因であることに気付く。さらに、口腔周囲筋の不調和は口腔習癖の発生と、口腔機能発達不全症の原因となり、矯正歯科治療が奏功しにくくなる。

これらの気付きから、保護者の悩みとその原因・対応方法を考えることを大切にしながら、「子どもが生活しやすく、自分自身の健康観に従って生きることができる」ことを夢見て、新しい親子へのアプローチを行っている。
今回の講演では、当院における乳幼児の健康発達を考えた全身と口の支援体系について、そう考えるに至った経緯、その取り組みと将来像についてお話する。

豊橋キッズデンタルクリニック