生田図南(日本摂食支援協会)

予防歯科シンポジウム

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Profile

名前 生田図南(いくたとなみ)
住所 〒863-1212 熊本県天草市河浦町宮野河内47番地の7
生年月日 昭和30年6月19日 67歳
1955年(昭和30年)6月19日生
1981年 福岡県立九州歯科大学卒業
1981年 福岡県志免歯科医院勤務
1984年 天草市久々山歯科医院勤務
1984年 河浦町宮野河内にて開業
2004年 河浦町白木河内にて移転開業 医療法人社団南生会 生田歯科医院
2012年 歯周病菌のリアルタイムPCRによる検査施設 Microexam社設立 代                 表取締役
2015年 タイ歯科医院開設のための日本法人MSS社設立 代表取締役
2016年11月 タイ王国srirachaIDO開業
2020年3月 天草訪問歯科クリニックを開業(天草市古川町)
2021年9月 天草訪問歯科クリニック移転開業(天草市本町)
資格
歯科医師
ケアマネジャー
作業環境測定士Ⅱ種
衛生検査技師
役職
1997年~2000年 熊本県歯科医師会 広報委員長
2001年~ 一般社団法人 国際歯周内科学研究会設立 代表理事・会長
2005年~ 日本口腔感染症学会理事
2009年  米国インディアナ大学フェロー取得
2012年  一般社団法人 国際歯周内科学研究会 顧問
2012年  歯学博士取得 日本大学歯学部
2012年  第21回日本口腔感染症学会総会・学術大会 大会長 於:熊本県歯科医師会館
2014年  一般社団法人 国際歯周内科学研究会 常務理事
2016年  厚生労働省「保険者による健診・保健指導等に関する検討会」の新たなワーキンググループとして発足した「高齢者の保健事業のあり方検討WG」の作業チーム員(厚生労働省保険局長指名)
2017年11月 日本摂食支援協会 専務理事
2022年9月 一般社団法人 国際歯周内科学研究会 常任理事

講演紹介

歯科の保険点数が治療から予防へシフトして久しい。改定の度に、予防が重要視され、保険点数が伸びてきています。何故、厚生労働省は予防管理型の保険治療にシフトするのでしょうか?それは予防で総医療費が減少するというデータが存在し、エビデンスが確立されているからではないかと思います。保存治療や補綴治療で医療費が減少するというデータは残念ながら出ていないようです。
もはや、保存治療や補綴治療での歯科医院経営は立ち行かない状況になっています。SPTを歯科衛生士中心で行うと20歯以上残存であれば1200点以上になり、水平埋伏歯を抜歯することと同じくらい、大臼歯の3根管の抜髄・即充より高い点数となります。毎日、歯科衛生士が25人の患者さんをSPTで管理すれば、歯科医師が水平埋伏歯の抜歯と大臼歯の抜髄・即充を合わせて毎日25症例治療しているよりも高い点数となります。
予防管理のSPTの場合、歯科医師は管理を行うだけとなります。患者から感謝され、国から感謝され、スタッフから感謝され、毎日を楽しく仕事ができるのではないでしょうか。
また、小児は小児口腔機能発達不全症で管理ができますし、高齢者は口腔機能低下症で管理ができます。しかも点数は高く、経費は非常に少ないです。
では、どうしたら、うまく管理ができるのでしょうか?生田歯科医院と天草訪問歯科クリニックでは、治療の内容(小児口腔育成⇒P重防⇒SPT⇒口腔機能低下⇒予防管理型訪問歯科診療)をほとんどマニュアル化することで、どのレベルの歯科衛生士でも行えるようにしています。今回の講演で、どのようにしているのかその概略についてお伝えしたいと思います。また、口腔の機能として、「咀嚼・発音」を中心とした考え方から、「咀嚼嚥下・発音+呼吸」を中心とした考え方に変えることで、今までの疑問点がほとんど解決し、目指すべき口腔の状態が明確になると思います。この点についても少し述べたいと思います。

医療法人社団南生会 生田歯科医院