丸茂義二
A1会場(予防歯科シンポジウム)
⏰10:00〜10:50
『発達障害に歯科ができること』
Profile
1980年 日本歯科大学卒業
1984年 博士号取得
2001年 日本歯科大学病院顎関節症診療センター長
2004年 日本歯科大学補綴第2講座准教授
2005年 日本歯科大学東京短期大学教授・学科長
2010年 日本歯科大学名誉教授
1985年より丸茂研修会で臨床研修会を始め国内外の多くの歯科医・歯科技工士・歯科衛生士などの卒後教育にあたる。特定の学派に所属せずに、学問的臨床的立場で臨床の講義実技を行う。
2022年3月ファイナルアンサー発刊 専門領域:咬合・顎機能・補綴 研究領域:歯周疾患・顎関節症・発達障害・歯突起・口腔機能
発達障害に歯科ができること
発達障害という病気の本質は何であろうか。その病名が『神経発達症』のように、一方的な診断名のもとに精神的疾患として分類され投薬されてしまい、周囲のひとたちには都合が良いように見えて決して正常化されない処置をうけることになる。歯科領域ではポカ口も骨格異常や呼吸筋の代償機能を理解することにより簡単に解決できる問題である。発達障害と言われる病態はやや複雑だが、これも頚椎におこる病理的状態を解消することによって大きな改善を認める。舌の機能訓練が流行しているが、舌は舌骨の指揮下で動いているのであって、この舌骨問題を解決することによって訓練の目的である顔面の発育を効果的に制御することが可能である。今回の講演は短時間だが発達障害と診断された児のレントゲンでの病理所見から発達障害を客観的に説明し、その歯科的治療法とレントゲン所見の著しい改善と同時に発達障害的所見も消えることをソフトウエアとハードウエアの両面から解説する。
丸茂研修会